エンゼルスタジアムのライトフェンスが低くなる

エンゼルスは今シーズンから、ライトフェンスの高さを低くして、レフトフェンスと同じ高さにすることを発表した。

写真の黄色いラインを見ていただければわかるように、エンゼルスの外野フェンスは、レフトからセンターまではずっと一定の高さ(2.4メートル)である。しかし、右中間になるとレフト側の2倍以上の5.5メートルになり、その後またレフトと同じ高さ、最後にライトポール際は極端に低くなる(1.5メートル)という独特の3段階形状だ。

これまで右中間はフェンスが高すぎて、ホームランかと思われた打球がフェンス直撃のツーベース止まり、場合によってはシングルヒット止まりとなるケースも多かった。エンゼルスはここ数年、右打者中心のラインアップだったので、比較的影響は軽微だったかもしれないが、管理人も球場で高いライトフェンスを見るたびに、あれは不公平すぎるんじゃないかと感じていた。

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今回、ライトフェンスにレフトと同じ高さに黄色いラインを引き、そこから上はホームランゾーンになる。上記の写真のピンク色の部分に当たると今年からはホームランである。ラインの上下で決まるとなると、またきわどい打球への誤審が相次ぎそうだ。

できることならラインを引くのではなく、ライトスタンド自体を改修してフェンスを新設し、トラウトやカルフーンが本塁打性の打球をジャンピングキャッチするシーンが見られるようにしてほしい。あとライトポール際はあまりにもフェンスが低すぎてラッキーゾーンと化しているので、ここは逆に少々高くしたほうがいいように思える。伝説の2002年ワールドシリーズ第6戦で生まれた、スコット・スピージオのスリーランはこのラッキーゾーンにギリギリ飛び込んだもので、もしレフトと同じ高さだったら、2ベース止まりだったかもしれなし。そうするとエンゼルスの逆転勝ち、ワールドシリーズ制覇もなかったかもしれないが。

エンゼルス名勝負選:2002年ワールドシリーズ第6戦

今回の改修は左バッターの大谷が加入したことによる大谷効果ではないかとの穿った見方も出ているが、ビリー・エプラーGMによると、昨年夏ごろからライトフェンスの高さを下げることが議論されてきたとのことで、大谷獲得と関係はないそうである。

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