エンゼルスファンにとって大きなニュースが飛び込んできた。DHのルール改正だ(最終決定にはオーナーによる投票が必要でまだ確定ではない)。
この改正で、大谷がDH解除のリアル二刀流で試合をスタートし、試合途中で降板してもDHとして試合に出場できるようになる。まさに大谷をより多くの打席に立たせるためのルール改正だ。メジャーでも「オータニ・ルール」と呼ばれているようだ。
私は、実質大谷とエンゼルス以外誰も得しないこのルール改正が間髪入れずメジャーで採用されることに驚いた。
これはどのチームが得する損すると言った短期的な視点でなく、将来的に二刀流の選手を使いやすくする、メジャー人気を少しでも盛り上げるという長期的、全体的な視点からの改正であろう。それが通るところがアメリカの懐の深さである。
振り返って、日本のプロ野球で特定の球団しか利しないような改正が行われることがありえようか?間違いなく「どこどこの球団しか得しない」という議論が先に立って、たとえ長期的にはプラスの改革であってもまず実現しないであろうことは想像に難くない。例えば戦力の均衡を図るドラフトのウエーバー制について全く議論が進展しないことでもわかる。
これはスポーツの世界に限らないが、全体的、長期的にはプラスになる改革でも、短絡的な損得の議論が立ちはだかって改革が進まず、結局現状維持となってしまうところが日本の最も良くないところだと思う。
多くの人がおかしい、変えたほうが良いと思っているのにいつまでたっても変わらない事象は日本社会では枚挙にいとまがない。NHKの受信料制度、車検制度、運転免許取得制度、国会議員の文書交通費、派遣社員問題、食品偽装、国会の定数是正・・・
本来変えなければいけないことがいつまでも変わらず、それが少しずつ日本の国力を奪い、社会が停滞していく。ちょっと前まで「有事の円」と言われたのに、ウクライナ戦争下で円安が進行していることはこれと無縁ではないだろう。かつては世界第二の経済大国と呼ばれた日本の国力を世界が見切り始めたのではないかと感じる。
大谷にはもちろん頑張って欲しいが、日本ももうちょっと意識改革しないと将来は大変だと思う今日この頃だ。
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