ESPN:「オータニは走力も半端ねえ!」

当面打者としての起用が続く大谷選手だが、遠くへ飛ばす能力については早くから誰もが注目していた。しかし一方で、大柄な体格に似合わず、チームではマイク・トラウトに次ぐ走力を持っていることが次第に認識されてきた。特に先週のドジャース戦で、9回2死から出塁するといきなり2盗を決め、逆転サヨナラ勝ちの口火を切ったことはファンにも衝撃を与えた。

アメリカのスポーツ専門局ESPNのウェブサイトでは大谷選手の走力についての考察が投稿された。投打に加えて走塁も半端ないことがデータからも裏付けられている。日本語訳を紹介しよう。


How fast is Shohei Ohtani? Faster than you think
(ショーヘイ・オータニはどのくらい速いのか?想像する以上に速いのだ)

2013年以来、ビリー・エプラーGMはショーヘイ・オータニのスカウトのために日本を何度も訪れていたが、それはこの春が来るまで、エプラーのロサンゼルス・エンゼルスはオータニの全ての能力についてもよくわかっていたということだ。投げる能力、遙か遠くまで飛ばせるパワー、そして少々低く見積もられていたが、半端ない走力もわかっていた。

スポンサーリンク

マイク・ソーシア監督 「しかし、映像で見ただけでは彼の走力を正しく理解出来ない。実際に走るところを見てみないとね」

その言葉は2月27日のロッキーズとのオープン戦まで腑に落ちなかった。この試合でオータニは3塁方向へ平凡なゴロを打った。それは楽勝でダブルプレーの打球だったがオータニは1塁ベースを猛然と駆け抜けて、間一髪のフォースアウトだった。

エンゼルスのコーチたちはダッグアウトで叫んだ。「ワァーオ!まるでマイク・トラウトだ」

それくらい際どかった。ソーシアが指摘したとおり、オータニはエンゼルスで2番目に足の速い選手だ。彼が野球界で稀代の二刀流選手と言うことを考えれば、それは驚くべき事だ。Statcastによるとオータニの平均スピードは秒速28.2フィートでメジャーでも上位25%に入り、秒速29.2フィートのマイク・トラウトとあまり変わらない。

4月22日のホームでのジャイアンツ戦で、ショートのブランドン・クロフォードへゴロを打った時は秒速30フィートに達し、Statcastでは「エリート級」と呼んだ。

金曜日のドジャースとの試合で、オータニはケンリー・ジャンセンから楽々と二盗を決め、9回2死から同点のホームを踏むことになった。その時からオータニの全く別の能力、盗塁の能力についてフォーカスが当たることになった。

スポンサーリンク

オータニ 「盗塁の技術はまだまだ足りないと思っています。なので100%近く成功すると思わない限りは走りません」

ソーシアの評価はオータニの自己評価とは異なっている。

ソーシア 「いつでも、彼には盗塁の許可を与えている。いいスタートを切っているし、スピードがある。彼自身が感じるような欠点を自分は全く感じないね」

エンゼルスを観察している他チームのスカウトやコーチにはオータニがその気になれば年間20盗塁は可能と考える者もいる。しかし2013年から2017年の日ハム時代、彼はわずか13個しか盗塁していない。おそらく二刀流選手としての役割があるので、走者としては慎重になっていたためだろう。

今シーズン、オータニはエンゼルスではわずか2回しか盗塁を試みていないが(2度とも成功させている)、ソーシアは盗塁については何の制限もないと言っている。

ソーシア 「GMが作成したオータニの起用方法には回復日というものがある。その日はオータニはオフェンス面でも必要なことは何でもやることが出来る。それはスライディングだったり、1塁から3塁への走塁だったり、何でもだ。そしてバッティング用ヘルメットを脱ぐ準備ができれば、普通の帽子を被って今度は投げるのさ。オータニはベースボールの全てをプレー出来るんだ」

現在のところ、オータニはピッチングについて考えることはない。6月7日に右ヒジのグレード2のUCL損傷の診断を受けてから、幹細胞治療とPRP注射を受け、その回復具合を見ている。7月19日に再び診察を受ける予定だ。当面は彼はオフェンスのことだけを考えればよく、もっとアグレッシブな走塁が解禁となるかもしれない。

身長194センチのオータニは加速するまでやや時間がかかる。しかしアレックス・リオス、ダリル・ストロベリー、マット・ケンプ、デール・マーフィーといった大谷と同じような体格の選手たちは盗塁を得意としていた。

オータニについてソーシアは「シーズン中、彼が何回くらい打席に立てるかは全く不透明だ。二刀流でプレーする時は275-300打席くらいと思われる。基本的に他の野手の半分ちょっとくらいと言うことだ」と語っている。

火曜日のマリナーズ戦でオータニはDLから復帰して7度目のスタメンに入った。最初の打席では四球を選んだが、その後の打席で弱い2塁ゴロを打った。マリナーズの2塁手ゴードンは横っ飛びで右方向へ動くとバックハンドでキャッチしたが、急がないとセーフになると慌ててしまい、1塁へ悪送球してエラーが記録された。

Statcastによるとこの時オータニはホームから1塁まで4秒フラットだった。

昨年のメジャーの平均的なスピードは左打者が全力で走った場合で4.21秒かかっている。

エンゼルスのコール・カルフーン右翼手 「彼は飛ぶように走るんだよ。大柄だけど、1塁線をうまく駆け抜けるんだ」

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です