USA Today紙:オータニのショーがホームへ戻ってくる

現地4月17日、いよいよ大谷が絶好調のボストン・レッドソックスに対峙する。全国紙のUSA Today紙がスポーツ面トップで、期待を煽っている。USA Today紙は全国紙なので、その内容は全国一律。そこのトップに来るということは全国的な注目の的ということだ。日本語訳を紹介したい。


Ohtani’s show heads home

(オータニのショーがホームへ戻ってくる)

ショーヘイ・オータニのストーリーはすでに十分素晴らしいが、今晩、また新しいページを刻むかもしれない。相手は現在球界最高のチームだ。

ここまでの彼のストーリーをおさらいしよう。

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23歳の選手はあと2年日本でプレーすれば、200ミリオン以上の大金を稼ぐ可能性があった。しかし彼はそれを待たず、わずか2.3ミリオンの契約金と545000ドルのメジャー最低年俸でサインした。

ほんの数週間前、スカウト、記者らはキャンプでの彼を笑いものにし、マイナーリーグで開幕すべきだとか、打つのはあきらめるべきだとか言い立てた。

これは日本の田舎で育った礼儀正しく、親切で無垢な少年の話であり、彼は運転免許すらまだ持たず、野球選手になるというばかりでなく、史上最高の選手になるという夢を抱いていた。

火曜日の夜、オータニは最大の挑戦に直面する。相手がボストン・レッドソックス、現在球界最高の13勝2敗の成績で、118年のチームの歴史でも最高のスタートを切っている。

プロのスポーツチームとして最も高額な給料を払い、オールスター選手、サイヤング投手、MVP候補者が名を連ね、過去15年で3度のワールドシリーズ制覇を誇る。オータニはこれまでの野球人生でこれほどパワフルなチームと対戦したことはない。

しかし、レッドソックスもオータニほど才能豊かな選手と対戦したことは記憶にないというだろう。

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オータニは火曜日にエンゼルスタジアムで投げ、水曜が休み、木曜日はDHとして打つだろう。

レッドソックスはベーブ・ルースをトレードしてから100年近くルースの呪いに悩まされたが、ルースの幽霊が実際に現れたと思わざるを得ない。

レッドソックスの先発投手であるクリス・セールが言う「人は常に常人とは異なることをする人間が現れた時、驚きそして注意を払うものだ。彼は100マイルの球を投げ、打てば遠くにかっ飛ばす。野球ファンでもそうでなくても、そういうのは見てみたいものさ。目の前で起こっていることに敬意を払わなくても、嫌いでも、評価しなくても、何かほかにすべきことが見つかるものだ」

30年前、ボー・ジャクソンがカンザスシティ・ロイヤルズの選手としてオールスターに出て、秋にはロサンゼルス・レイダースのランニングバックとしてNFLに出た時以来の、スポーツ界の偉大なスペクタクルだ。

カンザスシティ・ロイヤルズのネッド・ヨスト監督が言う「彼はやっとプレーを始めたばかりだ。今見ているものは氷山の一角だろう。オータニは気持ちよさそうにプレーして、自分への期待を理解し、それとうまくつきあっている。今後もますます良くなるだけだろう。

野球界ではベーブ・ルースの栄光時代以来、オータニのような選手を見ていない。オータニは1921年6月13日から14日のルース以来、初めて続けざまに先発勝利し、打者としてホームランを打った選手だ。1918年のルースを最後にシーズン10ホーマー、10勝した選手は誰もいない。

オータニはエンゼルスの投手としては2勝0敗、防御率2.08は最高の数字で、ここ38人のバッターのうち35人を打ち取った。空振り率35.2%はメジャートップで、1試合で25の空振りを取り、18個の三振は全て空振り三振だ。

そして打席では打率.367、3ホーマー、11打点だ。30打席以上のメジャーの選手では最高の長打率.767をマークし、メジャーに上がって最初の出場8試合で11打点を上げた選手は歴史上わずか3人しかいない。

エンゼルスのオールスター外野手であるジャスティン・アップトンは言う「みんな、彼のショーを見て楽しむだけだよ。キャンプで人々がオータニは通用しないと言い回っているのはおかしな事だと思っていたよ。クレージーさ。みんな彼がうまくいかないと信じてパニックになりたがったんだろう。でもチームで太谷の成功を疑うやつはいなかった。みんなオータニのバッティング練習を見ていたからね。ブルペンの投球もね。今の彼を見ろよ。彼のことを4日間忘れる、3日間思い出す、するとまたいなくなり、1日投げる、また戻ってくる、それを繰り返す。大笑いだよ」

オータニは日本での子供の頃の自信を決して失わないが、チームメートはオータニはクラブハウス内での過ごし方にはエゴがあると言う。野球版の練習の虫で、趣味もなく、野球をする時間、野球について語る時間、野球を見る時間を愛している。許されるならば、毎日打者として試合に出て、まるでDHのないナ・リーグのように投げる日も打ちたいのだ。

オータニ
「もっと打者として出たいです。でもシーズンが長いことはわかっています。そのうち疲労が襲ってくる時が来るかもしれない。だから常に自分の状態を保とうとしていますし、毎日メディカルスタッフにみてもらっています。気をつけたいです」

もしかしたら夏の酷暑の日、彼も疲れるかもしれない。あの破壊的なスプリッターはヒザの高さまで落ちなくなるかもしれない。打ったボールはフェンス際でお辞儀するかもしれない。二刀流を休む時が必要になることさえあるかもしれない。

今でなくても、彼がまだトッププレーヤーではなくても、エンゼルスはオータニに導かれて球団史上最高のスタートを切っている。もしかしたらエンゼルスは2009年にポストシーズンで最後の勝利を収めて以来最高の成績を見せるかもしれない。

プホルス
「オータニを気持ちよくプレーさせることは我々の責務だ。第1日からずっとそれをやってきている。プレッシャーを彼から取り除き、ベテラン陣がそれを背負う。それが我々の主たるゴールで、それをうまくやってきていると思う。でも彼の様子を見ていると、彼こそが我々からプレッシャーを取り除いてくれたような気がするよ。信じられない話だろう?」

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