本格復活できれば大谷とのワンツーパンチ!
今年のオフは例年以上に動きが早い。エンゼルスのミナシアンGMが早速動いた。ニューヨーク・メッツからFAになっていたノア・シンダーガードと1年21ミリオンドル(約24億円)で契約したのだ。エンゼルスの投手としては球団史上最高額の年俸である。
ノア・シンダーガード(29歳)
テキサス生まれのシンダーガードは身長198センチ、体重108kgと大谷よりさらに一回り大柄だ。メジャーデビューは2015年。最高球速102マイル(164km)を誇り、通算の与四球率(BB9)も2.1とコントロールも非常にいい。
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ちなみに2021年のエンゼルスでBB9が彼よりもいい投手はイグレシアス(1.5)だけ。残りは全員3.0以上。4.0以上のノーコンが4人もいた(グリフィン、シーシェク、キンタナ、ゲラ)。まさにシンダーガードは球界でも屈指の先発投手だ。
BB9(Bases On Balls per 9 IP)
9イニング換算で何個フォアボールを出すかの数値で投手の制球力を表す指標。メジャー平均は3.3くらい。コントロールの良い投手なら2.5以下、トップクラスの投手は2.0以下である。逆に5.0を超えるとノーコン過ぎてオチオチマウンドに送れない。
シンダーガードは隆々とした筋肉と長い金髪の風貌から、コミック/映画のスーパーヒーローである「ソー(Thor)」がニックネームだ。Thorは元々は北欧神話の雷神を意味する言葉であり、シンダーガードを雷神やカミナリに例える時もある。趣味はウエイトトレーニングだという。

映画のThor(ソー)
シンダーガードは、現在球界最高の投手と言われるデ・グロムと並ぶメッツの2大エースで、キャリア序盤の2016年頃はシンダーガードの方がデ・グロムよりも上と見られていた。
問題はトミー・ジョン手術明けであること
しかしシンダーガードは2020年3月にトミー・ジョン手術を受け、手術後は今年の9月に2イニング投げただけだ。過去2年で2イニングしか投げていない投手に21Mとはギャンブル過ぎるという声もあるが、健康であればゲリット・コールやマックス・シャーザーに匹敵する実力の持ち主。もし投げられるのなら21Mはバーゲン価格となる。
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ミナシアンGMが「現在の状態に我々は良い感触を持っている。身体検査も順調に進んだ。良い賭けだと思っている」と言うようにシンダーガードの状態は割と良いのかもしれない。
余談だが、2020年3月はコロナ禍でシーズンの60試合短縮が発表され、今がベストタイミングとばかりに多くのヒジに不安を抱える投手が一斉にトミー・ジョン手術を受けた。コロナパニックのまっただ中で病院が瀕死の患者であふれていた時期にそんな手術を受けるとはとそれなりの非難もあった。
ミナシアンはトミー・ジョンからの復活を目指すシンダーガードに対してエンゼルスの採用する6人ローテーションの優位性とロサンゼルスの気候の良さを説き、たまたまGMの交代人事のためにゴタゴタしていたメッツからのフォローアップもなく、シンダーガードはエンゼルス行きを決めた。エンゼルスを選んだ理由の一つは元々ミナシアンがブルージェイズのスカウト時代にシンダーガードを見いだし、球団内を説得して1巡目指名したというのも大きかっただろう。もちろんシンダーガードとしては来期復活を印象づけるような活躍をしてその後の巨額複数年契約に結びつけたいだろう。
バッティングも非凡だが、DHには大谷がいるし・・・
右投げ左打ちのシンダーガードは球界屈指のバッティングのいい投手としても知られている。逆方向の左中間へホームランを叩き込み、投げては完封で1対0で勝利したこともあった。マエケンと投げ合ってマエケンから2ホーマーを打った試合もあった。
シンダーガードが投げる時、大谷がDHで、シンダーガードも打席にも立ち、レンフィーフォあたりは守備だけってDHができればいいのに。交渉中の選手間協定でもっと柔軟なDHを可能にしてくれないかな。
それともDH解除で大谷が投げる日に、大谷が降板したら今度はシンダーガードで継投して打席にも立てば面白いのにな。史上最高の強打の投手リレーになるね。
ピークを過ぎたベテランに10Mずつ払うよりはよっぽどいい
思えばここ数年のエンゼルスはお茶を濁すようにノラスコ、チャベス、ハーヴィー、ケーヒル、アレン、テヘラン、キンタナらのベテラン投手と1年10M程度で契約してきた。しかしシンダーガードは明らかに彼らとはレベルが違う。私がGMでも引退前の連中に10Mずつ払うよりもシンダーガードに21M払う。仮にシンダーガードの回復が遅れ全く投げられなかったとしても、ダメモトのベテラン先発を投げさせ続けて黒星が積み重なっていくのを見ているよりはよっぽど精神的にはいい。
第2の補強は?贅沢税ラインを超えることはないのか?
ミナシアンGM
「私が賭けに出ることを許可してくれたオーナーに感謝したい」
エンゼルスではGMが選手を獲得するのにいちいちオーナー(素人)の許可がいることにちょっとした驚きがあったのだが、深読みすれば「シンダーガード獲得の許可=贅沢税ラインを最終的に超えるかもしれないことへの許可」ではないかと思えた。
シンダーガードと契約したことによりエンゼルスの贅沢税ラインまでの補強予算はあと30Mくらいと言われている。有力先発をもう一人、頼りになる中継ぎを二人、ショートと捕手にイグレシアスとの再契約・・・そんなん30Mでできるわけがない。
エンゼルスはトラウト、レンドーン、アップトンと高額契約の野手を3人も抱えて、それだけで贅沢税ラインの半分近くに達してしまういびつな年俸構成である。その上若手で活躍が見込めるイキの良い投手が少ないとなれば、タイトル・コンテンダーになるには相当思い切った金額をFA戦線に投入しなければ不可能ということは誰だって分かっている。
シンダーガードとの1年契約に21Mを注ぎ込む以上、少なくとも来年は再建ではなく勝負の年になった(再来年はわからないが)。ここでケチってこのあとが中途半端な補強で終われば、いわゆる「戦力の逐次投入」と言う、戦いで一番やってはならない戦い方になってしまう。
2年続けての贅沢税さえ避けられればOK?
ミナシアンGMの発言をさらに読めば、贅沢税は2年続けて超えると税率が上がるのでオーナーは「来年は超えても良いが2023年は超えるなよ」と許可したのではないだろうか?
アップトンとの5年契約は来オフには終了するので、2023年にはペイロールから21.2M(*)がなくなることを考えれば、2022年は21.2Mに近い額で贅沢税ラインを超えても、再来年は再びライン内に収まると考えているのではないだろうか?そう考えるとシンダーガードを1年契約で獲ったこととも符合する。
(*)アップトンの来季の年俸は28Mだが、贅沢税計算上は21.2Mとなる。長期契約選手は期間の後半に年俸が上がっていく契約になっている場合が多いが、贅沢税を計算するための年俸は契約期間の年俸の平均値となる。
シンダーガードがスプリングトレーニングでどんな投球を見せるのか今から楽しみでならない。もし完全復活できれば大谷、シンダーガードと3連戦で勝ち越しが見通せるローテーションができる。
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中継ぎはCロドリゲスやウォーレンその他が成長し、怪我無く一年投げられるよう頑張って欲しいです
今の「惨状」を「平凡」に整備するだけでもかなり楽になると思います
良い遊撃手は欲しいですが、
今は何といっても投手が必要な状況なので、レンヒーフォでも居るだけ有り難いと考えるしか無く。
この際、最低限守備さえ堅ければ誰でも…
捕手は、サイスが打てる第二捕手に成長してくれたら最高ですね
ほか、ゲラやシシェクら望みの薄いベテランの契約を見直して少しでもFA資金の足しにして欲しいです
シーシェクはFAになりましたから、エンゼルスから手を出さない限り戻ってこないです。ゲラは保有権はありますがいつでも手放せます。他にもキハダ、セルマン、ワンツなどマイナーレベルと言われても仕方がない中継ぎは全員放出でもいいでしょうね。
今は投手に複数年契約の選手はいないので、メジャーの40人枠に入っている投手全員は12月1日までに来季契約するかどうかを宣告されます。上記の選手達は多分契約更新されずにそのままFAになるでしょう(ノンテンダーFA)。
2年連続ブルペン総取っ替えです。ブルペンは勝ち試合で確実に1イニングを抑えられる投手が3人いればOKなので、再建はしやすいはずなんですが。
ロレンゼンとかまたわけのわからない中途半端補強が始まった。
ガウスマンも持って行かれたから、ストローマンは確保して欲しいな。
有能GMかポンカスGMの評価の分かれ目。
コブがジャイアンツに行ってしまい、これでイグレシアスの契約に失敗したら戦力低下。
ロレンゼンはリリーフなら割と良い仕事していたみたいだが本人は先発復帰が希望とか・・・
FAの30歳前後のいい投手はみんな4-5年の契約は要求するから、投手に複数年契約を出したがらない(出せない)エンゼルスには誰も来てくれまい。
ストローマンとあと阪神のスアレス取れれば上出来では?
ロックアウト前に180mださないということは
モレノは210mと180mで係争中で見極めてるのが見え見えですね。
ぜいたく税だけは払いたくないのだろうと思います。
労使協定がオーナー側の主張通り180mになったら
これで補強は完了でライバルチームの強化もあり来年もPSは絶望的と思われます
モレノはケチですね~。アナハイム市との間の球場ディールがカリフォルニア州によって否定されたので、さらに財布のひもが締まる可能性があります。