ウォール・ストリート・ジャーナル紙:もはや大谷に疑問を抱く者はいない

現地5月17日、経済紙として有名なウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)が大谷選手についての特集記事を掲載した。二刀流の大谷選手がいかにアメリカの常識を打ち破り、驚天動地の活躍を続けているかレポートしている。

最近はスポーツメディアだけでなく、一般紙や経済紙までが大谷選手について注目し始めている。そういう記事を目にする度に、大谷選手という素晴らしいアスリート、歴史を変える二刀流の選手が日本から生まれたことを誇りに思う。

同時に因習的で、自己の狭い見識だけで二刀流を批判をしてきた人々に負けず、大谷選手を二刀流選手として育成してアメリカにまで送り出してくれた日本ハムファイターズと栗山監督には感謝の念を抱かずにはいられない。

スポンサーリンク

日本語訳を紹介しよう。


The Best Player in the World? Inside Shohei Ohtani’s Unmatched Skills

(世界最高のプレーヤー?ショーヘイ・オータニの持つ比類ない技術)

 

球界のエリートたちの最高の技術を合わせると、エンゼルスの二刀流スターに行き着く。

好奇の目を一身に受けて、ショーヘイ・オータニはメジャー・リーグにやってきた。「日本のベーブ・ルース」と持ち上げられ、プレッシャーを感じることなく、不可能と思われてきた何かに挑戦すべく彼はロサンゼルス・エンゼルスと契約した。それは先発ピッチャーそして常時出場する野手として同時に成功することで、これまでほとんど例がなく、過去100年で唯一の達成者になろうとしている。

スカウトたちは23歳のオータニはすぐにバッターはあきらめて、マウンド上でエネルギーを注ぐことになるだろうと予想した。結果の出ないスプリング・トレーニングを経て、彼はマイナーで開幕を迎えるべきじゃないかという疑問さえ湧いてくる始末だった。バッターとピッチャーどちらが優れているのかは突然には明らかにならなかった。

もはやオータニに疑問を抱く者はいない。5月17日木曜日現在、彼の打率は.325、5ホームラン、OPS .963である。ピッチャーとしては6回先発して、防御率3.58、32.2イニングで43個の三振を奪い、1試合換算にするとほぼ12三振である。

  本質的に、球界のエリート選手の最高の技術を全て集めて、1人の突出したアスリートを作るとしたら、それはオータニになってしまう。先の日曜日にオータニと対したミネソタ・ツインズは6.1イニングで11個の三振を献上したが、ベテランのローガン・モリソンはこのように表現した。

スポンサーリンク

「マウンド上での投球、そして打者としてのバッティングを考えると、オータニはきっと世界最高のプレーヤーだろう」

昨年、ルーキーのアーロン・ジャッジはその強打でセンセーションを巻き起こした。彼の平均打球初速は94.3マイルでメジャーでナンバーワンだった。オータニの打球初速はほとんどそれに近い。平均打球初速は94.1マイルで、常にキッチリとボールを捉える能力が際立っていることを示している。

おそらく、それを象徴する出来事が4月27日に起こった。ヤンキースのエース、ルイス・セベリーノは時速97マイルの速球を投じたが、オータニはそれを112マイルで打ち返し、ライトフェンスを超えるホームランとなった。つまり基本的に、投手ショーヘイ・オータニに対抗する最高のバッターは、打者ショーヘイ・オータニかもしれない。

2018年多くの投手が剛速球を投げているが、オータニほど速い球を投げる投手はほとんどいない。オータニの平均球速は97.1マイルで先発投手ではメジャー第3位だ。1位がヤンキースのルイス・セベリーノ(97.6マイル)、2位がメッツのノア・シンダーガード(97.5マイル)である。オータニは100マイル超のボールをすでに6球投げているが、セベリーノとシンダーガードは2人合わせても4球に過ぎない。

そしてオータニはさらに速い球が必要になるとスイッチが入る。今シーズン2度、オータニは101マイルというとんでもない球を投げている。メジャーの先発投手で100.2マイル以上の球を投げた者はいない。それにオータニのスライダーの平均球速は82マイルもあるということを覚えておいてくれ。彼がなぜあれほど三振の山を築けるのか簡単にわかるだろう。

オータニの能力の幅広さを如実に表したのが4月12日の打席だろう。彼は投じられた97マイルのボールを、打球初速106マイルで弾き返した。その時最も印象的なことが起こった。彼は3塁へ走り抜けて3塁打としたのだが、かかった時間は11.49秒だった。オータニの今シーズンの平均の走塁速度は秒速28.1フィートだが、これはリーグ平均のスピードを軽く凌駕する。シーズン序盤の頃は彼の平均の走塁速度は秒速30フィートもあったが、これを凌ぐスピードで走れるのはごく一部のエリート選手だけだろう。つまり走塁という面でも彼は野球を変えつつある。DHは鈍足という従来の常識をも打ち砕いてしまった。

4月にオータニが7回までパーフェクトピッチングを続けた時、球界で最も打つのが難しい球のお披露目だった。オータニのスプリット・フィンガーだ。この日オータニは33球のスプリットを投じ、バッターは16回も空振りした。今シーズン、オータニのスプリットは29.4%の空振りを奪っている。一方で、先発投手として最も有名なスプリッターの使い手はマサヒロ・タナカだが、昨年タナカが空振りを奪ったのは全スプリッターの23%に過ぎない。オータニは今シーズン136球のスプリッターを投じているが、ただの1本もヒットを打たれていないのだ。

 

 

 

スポンサーリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です