現地4月1日、明日の大谷選手のメジャー初先発を控え、各メディアも盛り上がっている。
LA Timesは昨年まで日ハムで投手コーチを務めた黒木知宏氏へのインタビューを中心に「彼はまるでマンガのような選手」と報じた。日本語訳を紹介したい。
Ohtani’s abilities are like something from comic
(オータニの能力はまるでマンガのようだ)
日本のマンガの主人公にはいろいろなタイプがいる。戦士、ゴーストハンター、医師、教師、探偵にシェフ。そしてもちろんアスリートも。
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スポーツマンガの作者は主人公に特殊な能力を自由に持たせられる。シュートでネットを燃やしてしまうサッカー選手や消える魔球を投げるピッチャーなどだ。
野球選手としては打って投げられる選手というのはマンガの世界では時々いた。さあ、現実の世界では日本から来た23歳の若者がその可能性を夢見て登場する。
DHとしてエンゼルスのラインアップに名を連ねた3日後、ショーヘイ・オータニはピッチャーとしてオークランド・コロシアムのマウンドに上がる。
もしオータニが近代野球で最初の二刀流選手として成功するとすれば、マンガ以上の信じられないことをやるのだろう。
オータニは「メジャー」というマンガを愛読していることで知られているが、その主人公ゴロー・シゲノはプロとして投げて打つ。が、それは同時にではない。シゲノはオータニと同じくアナハイムのチームで100マイル超の球を投げるが、バッターになるのは肩をケガして投手を断念してから後のことである(シゲノは幼少時に右肩を負傷して、第2の腕、左手で投げることをマスターする)。
オータニの素質はそのマンガのような想像上のピッチャーを思わせる。マンガの主人公のように野球以外のことに関心を持たず、試合では少年のような情熱を持ち続ける。
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トモヒロ・クロキは先週オータニと会って、何も代わっていないことを知り安心した。
クロキ(日本語で)「楽しんでいるように見えたよ」
かつて日本のプロ野球で投手だったクロキはオータニの所属した日本ハム・ファイターズで5年間投手コーチを務めた。クロキは今週日本の衛星テレビ局J スポーツの解説としてオークランドに来ている。
クロキがオータニの面倒を見始めた時、彼はわずか18歳だった。
クロキ「オータニはとても大人っぽく、頭も非常に良かった。何よりも極めてコーチしやすい選手だった」
オータニは自分がどこへ向かっているか常にわかっているようで、それは今でも代わっていないとクロキは感じている。
クロキ「私の想像だが、オータニは翌年のプランも、その次の年のプランもすでに持っていて、おそらくその5年後、10年後の道筋も心のうちにあるのだろう。彼がそのように考えていることは間違いない。彼は自分のプランを実行することに何の問題も感じない選手だ。自分の成績や他人の期待などに左右されてしまう選手とは違うのだ。」
クロキはオータニが相手のバッターをどのように研究するかのみならず、試合中に自分が投じた球に問題があれば、それを試合中に修正できる能力にも驚かされた。
クロキや他のコーチもオータニにアドバイスしようと思った時があった。多くの場合、オータニはクロキ達が思っていることを言葉にして伝えようとする前に、自分でアジャストしてしまう。
クロキ「我々はオータニがどのようにやりたいのかを理解してそれができるような環境を整えた」
ファイターズの全組織はオータニを成功させることに全力を傾けた。ファイターズはオータニに二刀流をやらせる機会を与えれば、彼が高卒でメジャーに行くことをあきらめて、日本でやることを選ぶと確信していた。
クロキ「オータニみたいな選手は宝だよ。彼は歴史を作るチャンスがあり、ファイターズは彼にそうさせようとバックアップしてきた。しかし、もっとも努力したのは彼自身だけどね。」
クロキは「彼には強いハートがある」と付け加えた。
オータニは重要な試合で頼れる男になった。ファイターズが2016年の日本シリーズを勝った時、オータニは二刀流で獅子奮迅の働きをした。
クロキ「本番に投げる時が来れば彼は変わるさ」
スプリング・トレーニングではオータニはパッとしなかったが、クロキが言うにオータニがメジャーリーグにアジャストするのに多少の時間がかかるのは当然だ。しかし同時に、クロキはオータニがすぐに成功する可能性も十分にあると感じている。
クロキ「オープン戦を見る限り、オータニが四苦八苦しているのは明らかだ。しかし、いざ公式戦のマウンドに上がれば、全く違う投球ができる選手なんだ。彼がメジャーリーグで投げる時、プレーオフ進出がかかった試合に投げる時、彼は信じられない力を解き放つだろう」
おそらく、マンガのようなことが起きるのだろう。
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