Web版に続き、本紙でも大谷選手の大特集

エンゼルスの地元新聞のThe Orange County Registerは2月9日にWeb版で大谷選手に関する詳細な特集記事を掲載したが、2月11日には本紙のスポーツ面のトップに、写真入りの特集記事を掲載した。連日のように大きく取り上げられる大谷選手。米国での関心の高まりを感じさせる。

地元紙が大谷選手の大特集(1)
地元紙が大谷選手の大特集(2)

タイトルはSWING SHIFT となっており、これはバッティングの方に重きをおいて考えを変えたほうがいいという意味だ。日ハムの栗山監督、大渕スカウト、元チームメートの元メジャーリーガー3人のインタビューを交え、アメリカでは投手としての評価が高い大谷だが、実はバッティングで成功する可能性が高いとの意見を載せた。
日本語訳を紹介したい。

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SWING SHIFT

(バッティングに重きを置く)

Former Manager, teammates say Ohtani will hit better than pitch

かつての監督やチームメートはオータニはピッチングよりもバッティングで成功するだろうと語る

 

ブランドン・レアードが太平洋を渡って、日本での野球のキャリアを過ごそうとするまでは、「日本のベーブ・ルース」こと、ショウヘイ・オオタニの名を聞いたことも、その信じられない逸話を耳にしたこともなかった。

レアードは、それまでメジャーで3シーズンほど内野手として過ごしていたが、「オータニはとにかく信じられないほどすごい」と言う。

レアード「彼についての話を非常にたくさん耳にしていたので、実際に見てみたかった。彼が紅白戦で投げるのを最初から見てみた。苦もなく90マイル台の速球とカーブを投げていた。それでわかったんだ。オータニは次元の異なるプレーヤーだと。」

レアードはオレンジ・カウンティの出身で、ジャスティン・アップトン、アンドリュー・マカッチェン、バスター・ポージーなどとマイナーで対戦したことがあり、「オータニと3年間日本ハムファイターズでチームメートだったことは、オータニの成功を確信するに十分過ぎる期間だった」と語った。

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レアード「彼の年齢では、私の出会った中では最高のプレーヤーではないとしても、最高の部類に属するプレーヤーだ。彼は投手でも打者でも何でもできる10ツールプレーヤーなんだよ。」

オータニが1週間以内に始まるエンゼルスのスプリング・トレーニングに現れれば、オータニがビッグリーグの投手と打者として期待通りに働くのかを野球界が見つめ始めるだろう。

今のところ、その質問に答えるのに最適なのは、オータニの元監督、彼をプロ野球に導いたスカウト、そしてメジャーリーグの経験を持つファイターズ時代のチームメイトの3者だろう。共通した認識は「オータニは成功するだろう。多少時間がかかったり、人々が想像するような道筋ではないかもしれないが。」ということだ。

「私はオータニは打者として成功すると思う」と、ファイターズのアマチュアスカウトリーダー、タカシ・オオフチは日本語で語った。

ファイターズの監督であるヒデキ・クリヤマは「これからもオータニのような投手が出現する可能性はあるが、彼のようなバッターを目にする機会はまずないだろう」と付け加えた。

このことはアメリカでは驚きを持って受け止められるに違いない。なぜなら、オータニに関する一般的なスカウトレポートには、彼は打者よりもピッチャーとして優れていると書かれているからだ。

オータニと2人一緒の打撃練習をよく行っていたレアードは「自分はオータニはまずはピッチャーとして見ているが、彼の打撃を過小評価するべきではない」と語った。

レアード「毎日オータニのバッティングショーを見ていたさ。最後の3年間、私は彼のバッティングを観察していた。彼はアジャストするのがうまい。アプローチも素晴らしい。彼は頭の良いバッターであり、自分が今まで見た中でも最高のパワーを持つバッターだ。」

オーフチ「オータニは身長6フィート4インチ、体重203ポンドとなっているが、オータニは見た目の体のサイズを超える大きなパワーを持っている。高校でオータニをスカウトした時、最も輝いて見えたのはバッティングだった。」

打撃面では、オータニは日本のプロ野球で急速に進化した。 2015年に20歳でファイターズで出場した時、オータニは打率.228、OPS .628だった。翌シーズンには、382打数で、打率.322、22本塁打、OPS は1.004に上昇した。そして昨シーズンは、打率.332でOPSは.942だ。

彼の打撃についての繰り返される質問の1つは、日本の投手とは反対の攻め方をするピッチャーにどう対峙するかということだ。日本のピッチャーはオータニの強打を恐れるあまり、あまり内角に投げなかったと言われている。

メジャーで2シーズンを過ごした後、昨季までファイターズで2年投げたクリス・マーティン投手は「(日本の投手は)打者に対するリスペクトの気持ちが高いんだ。彼らは内角に投げたがらないし、死球で怪我を負わせることを嫌がるんだ。メジャーではそんなことは起きない。内角を攻めて、窮屈にさせてこようとする投手に対してアジャストすることが絶対に必要だ。」

メジャーで6シーズンを過ごし、2016年にファイターズで投げたアンソニー・バスは、「オータニが逆方向へ飛ばす能力を見て、一部のピッチャーは最終的にはインコースに投げ始めた。でも全く関係なかったな。」

バス「彼の手はとても速く動き、うまく体を回してライトの観客席にボールを叩き込んだ。彼は本当にすばやくアジャストできるんだ。」

クリヤマ監督によると、マウンド上でのアジャストも必要のようだ。

クリヤマ「彼はこれから自分のフォームを固める必要がある。私には彼は自分が能力の半分も見せていないと感じる。時として彼のフォームは不安定になるんだ。」

時速102マイルに到達する速球と他を圧するスプリッターを投げるオータニは、日本では防御率2.52、9イニング当たり10.3個の三振を記録した。彼はまた、9イニング当たり3.3個の四球を与えている。テキサス・レンジャーズと2年契約を結び、メジャーに復帰するマーティンは、オータニは日本ではいつも全力で投げているようには見えなかったと言った。

マーティン「彼は一旦トラブルに陥ると、そこから全力を注ぎ込んでいるように見えた。まったくフェアじゃないよ。本気になると、余裕で打ち取ってしまうんだ。彼は丁寧に投げすぎて、逆にトラブルになる。不利なカウントになる。彼のファストボールは日本では強力すぎるので、ピンチをそれで抜け出せるんだ。アメリカでは、彼はカウントを有利にする術を学ばないといけないね」

オータニはまた、別のルーティンにもアジャストする必要がある。日本では、投手は1週間に1回登板する。エンゼルスが一般的な投手5人制の代わりに6人制のローテーションを採用したとしても、オータニは日本のように中6日の休養ではなく、中5日で登板することになる。

先月、エンゼルスのゼネラルマネージャー、ビリー・エプラー氏は来日して、オータニ、クリヤマ、ファイターズのトレーニングスタッフと会って、オータニの負荷をどのように管理すべきかについての詳細な情報を入手した。

クリヤマは「オータニは休ませて欲しいとは絶対に言ってこない」とエプラーに警告した。だから「マイク・ソーシア監督がオータニを目一杯使おうとするのではないか」と懸念した。クリヤマは「エンゼルスは彼を過度に使いたくなる衝動を押さえなくてはならない」と述べた。

クリヤマ「もし彼が健康を保てるなら、彼は間違いなく成功するだろう。」

その点で、クリヤマ、オオフチ、3人のプレーヤーは同意している。

クリヤマ「私はいつか彼が米国でナンバーワンの選手になると信じて彼と働いていた。」

シカゴ・カブスとマイナーリーグ契約を結んだバスは、「オータニは成功へまっしぐらに走っているから、スポットライトも全ての必要なアジャストメントも処理できると感じている」と語った。

バス「彼は偉大な選手になると思うよ。メジャーでのプレーを見るのを心待ちにしているんだ。彼にどれだけ才能があるのか、世界はわかっちゃいないんだからね」

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